第6話  「坂道」を探して・・・ じいじ&ばあばホームへ

景色の作品で、 坂道 の絵を描くまで、この場所を探しました。



探したというのは・・・。
実は、あるマンションの広告を見ていると、そのマンションの近辺の写真がいくつか掲載されていました。
そこにひときわ大きく掲載されていた景色。
それが、この坂道でした。

マンションの所在地を見てみると歩いていけそうな住所でした。
早速、じいじを連れだし、一緒にその坂道を探しにいきました。
ところが、この近辺は坂道が多く、歩くのも大変でしたし、どの坂道か探すのが大変でした。

そうこうしているうちに、歩き始めて既に2時間以上も過ぎました。
そして、近くの人に聞いて、なんとかたどりつきました。
やっと見付けた坂道は写真と同じ風景でした。
まっすぐと上へ向う美しい線。
早速、おもちゃのようなデジカメでカシャリ。

帰り道は、1時間もかかりませんでした。
一体どこをうろうろしていたのか・・・

つかれきったじいじには申し訳なかったけど、うれしくてしかたなかったばあばは、早速パソコンで絵を描き始めたのです。
おもちゃのようなデジカメでとった映像はボンヤリとしていましたが、ばあばの心の中には、しっかりとあの風景がやきついていました。
デジカメの写真を見ながら、心の風景を思い出しながら、マウスを動かして・・・
そして、出来あがったこの坂道。
淡い色合いで、まさにその季節初春を思わせるものとなりました。
探しあてた坂道には、ばあばとじいじにこんな思い出もくれたのでした。

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