価値 |
現在に比べると昔の物の値段は安く感じますが、昔の時代では高級なものであり、庶民には手の届きにくいものもたくさんあったように思います。 卵は昭和30年代でも1個11〜13円でした。 醤油は昭和37年頃1.8リットルで160円位(特売?)でした。 あんぱん、ジャムパン、クリームパンなどの菓子パンは1個10円くらいだったでしょう。 ラムネも1本10円くらい。 棒付きアイス1本5円、カップアイスクリーム1個20円。 和生菓子1個10円。 物の値段も安いですが、給料も安かったですね。昭和30年頃、今のアルバイトみたいな仕事をして1日270円程度だったと思います。 現在はいろんな娯楽施設があふれていますが、昔の娯楽といえば、映画だったと思います。 昭和20年頃の田舎の映画館では確か4円99銭くらいだったと思います。それから10年くらいたって10倍近くの40円になったと思います。都会では、150円くらいだったと思います。 交通手段も限られており、何日もかけて都会へいったものです。 1300キロくらい離れたところから東京へ行くには国鉄(今でいうJR)で980円くらいでいけたと思います。 住宅や土地も今聞くと驚くような価格で購入できましたが、その当時の価値からするとやはりそう簡単に手の届くものではなかったです。 昭和24、5年頃、東京の目黒で一軒家が20万円位で売り出されていることもありました。 もし、今このような価格で販売されていたら、みんな飛び付くでしょうね。 これらは、お金があれば手に入れることができますが、戦後間も無い頃は配給が行われていました。 朝5時くらいから列に並んで、りんごをもらったこともあります。今のりんごはとてもおいしいですね。その当時のりんごは甘味がなく大根のような味がしたことを覚えています。 タバコや焼酎なども配給されていましたが、嗜好品のためか配給券をもっていても、お金が無いと交換してもらえませんでした。 たった数十年前のことなのに、随分昔のことのように思えるのは、現在の価値や便利さに慣れてしまったからなのでしょうか? けれども、昔大変な思いをしたことで、今が大変恵まれていることに感謝することができるのではと思っております。 【追加】 昭和30年代後半のことを思い出しましたので追加します。 東京で一人暮らしをしていた頃のことです。 三畳〜四畳半の部屋を借りると、だいたい畳1枚1,000円くらいの家賃がかかりました。 その頃の月給は、1万円から1万5千円くらいでしたので、負担が大きかったのを覚えています。 生活必需品で、ハミガキ粉は100円くらいでした。今とあまり変わらない金額のように思います。 当時ではある意味ぜいたく品だったのかもしれません。 今はあるかどうかわかりませんが、新宿の西口のお寿司屋さんに行ったことがあります。 そこでは、マグロが一貫10円で、安くおいしいものを食べることができました! 遠い記憶ですが、思い出していくと、貧しいながらも楽しかったように思います。 |
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