30年ぶりの街の姿 じいじ&ばあばホームへ

30数年ぶりの場所へ足を運んで見た。
ええ?これも時の流れかとつくづく感じた。

以前は、駅前に小さな店がたくさんあり、人の出入りも多くあるとても活気のある街だった。
駅前は大きなビルと大きな道路、そして郊外へ向うためのバス停が並んでいる。
すっかり変わってしまった。

郊外には大きなスーパーやショッピングセンターがあるようだ。
大きなスーパーやショッピングセンターはとても便利だ。
そこへ行けば何でも揃ってしまうし、品揃えも豊富で、価格もお手頃だ。
駅前の小さな店が閉じてしまったのも無理はないだろう。
バスや自転車、自動車を使えば、たくさん買物もできるし・・・

すると目の前に少し腰の曲がった老夫婦がゆっくりと歩いていた。
どうやらバスに乗るようだ。

そうだ。若い人達は体力も気力もあるから、多少遠くても、多少重くても、それだけのメリットがあれば、頑張っていける。
でも、年老いて足腰が不自由になってしまうと、近くに店が無いことにとても不便さを感じるだろう。
バス停につらそうに並んでいる老夫婦を見て、いつ自分達がそうなるかと思うと他人事ではなかった。

また少し歩いてみたが、別の街へきたようでわけがわからない。
あれ?このあたりに銀行があったはず・・・
駅前には4店ほどの銀行があったのに、1店しかみあたらない。
考えて見ると、最近合併を繰り返し結局は1店だけ残ったのだと納得した。

しかし、あれだけの大きな銀行がこの駅前から3つもなくなったということは、それだけ銀行で働いていた人の仕事はあるのかと心配になった。
大手企業や銀行に就職すれば安心という世の中は終ってしまったようだ。
また、仕事を失う人が増えれば、世の中の消費活動も向上するはずがない。

今は自分に関係がないと思っていても、どんな形で自分達にふりかかってくるかわからない。
明日はわが身である。
不安ばかりが増大する傾向の中、ささやかでも平穏無事に暮らせる幸せを望むこの頃である。

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