年金暮らし |
年金とは、年をとり、仕事を引退してから、安心して過ごせるためのものだと思うが、現実はそうではないこともあるようです。 働いていた形態や、個人によって状況は異なってくるかとは思うが、現実、月数万円の年金だけで生活をしている人がいるということを耳にすることがあります。 まだ、家族がいて、補助として数万円でやりくりしていく分には問題無いと思うが、1人暮らしの老人が数万円でやりくりしていくのは相当大変なことだと思います。 家賃、食費、光熱費・・・あらためて書き並べなくても数万円でやっていけないことはあきらかだと思います。 以前、近所に1人暮らしのおばあさんがおりました。 やはり、数万円の年金をもらっています。 住まいは賃貸アパート。家賃1万とか2万の古いところだったと思います。 仕事を引退してからでは、部屋を貸してくれるところも少いでしょう。 そして、1人暮らしの老人ということだけで入居を断っている所有者も少なくはないようです。 今となっては、その古いアパートから引越しをすることもできません。 電気代がかかるので、よっぽど暗くならなければ電気もつけません。そして、アパート自体が、日当たりが悪いため、日中でも暗い部屋。 食事は、1人分で良いし、年をとるとそれほどたくさん食べれなくなってしまうようで、野菜などの生物はほんの少しだけあれば十分。 でも、近頃は、量り売りの店やばら売りの店が激減しており、少しだけ買い物をすることが難しくなりました。(都会では1人暮らし向けの少い食材も売っているようですが) そして、その買い物も以前のように知り合いのおばちゃんがいるお店ではなく、コンビニや大きなスーパーばかりで、ふれあいのひとときもありません。 そして、貧しさと孤独の中でひとりさみしく息をひきとったそうです。 仕事を引退する前までは、みんなと同じように働いて、社会のために貢献してきたはずです。 本当に小さなことであっても、何かの力の一端となっていたはずです。 年をとっても人間です。 理想をかかげて、設立された年金制度ですが、こういった現実とともに、今、その制度と理想自体が崩壊しようとしています。 若い頃は考えなかった問題であっても、いざ自分がその立場になってから非常に深刻な問題であるということを実感するはずです。 そして、老人こそ、経験・知識が豊富であり、老後は心と生活のゆとりを楽しめる人生最高の時期ではないかと思います。 |
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