不思議な体験 写真 じいじ&ばあばホームへ

ばあば1  先日、姪の結婚式に行ってきましたよ。
じいじ1  ああ、どうだった。私は、身体の調子が悪くて長旅が出来ないんだ。一緒にいけなくてすまないねえ。
ばあば1  いいえ、楽しかったですから。
じいじ1  ところで、どうだった結婚式は。
ばあば1  ええ・・・
じいじ1  何かあったのか?
ばあば1  ええ、姪のお父さんが来てたって、姪のお兄さんが言ってたの。
じいじ1  お父さんって、もう随分前に亡くなっているじゃないか。
ばあば1  ええ、他の人は見てないし、みんな見間違いだって言ってたけどね。
じいじ1  そうか・・・
ばあば1  それから・・・花嫁に花束贈呈のシーンを持って行ったデジカメで撮ろうとしたんだけど、急にカメラが動かなくなったのよ。よくわからなくてあちこち押してみたんだけど、壊しちゃったのかしら。
じいじ1  そうかあ、それは残念だったね。そうだ、話しは変わるけど、今朝寝苦しいから涼しい場所へ移動して一人で寝ていたら夜中の2時頃目が覚めて・・・男が立ってたんだ・・・びっくりして見ていたら、スーッと台所のゴミ箱の方へ行って消えてしまったんだ。この家には何か霊がいるのかなあ?
ばあば1  えっ?!ゴミ箱・・・もしかしたら・・・
じいじ1  なんだよ?何か知ってるのか?
ばあば1  ・・・恐くてじいじには言わなかったんだけど・・・実は、昨日例のデジカメを撮れてる分だけでも印刷したの。そしたら・・・結婚式前に撮っていたほかの写真はきれいに印刷されていたんだけど、撮れているはずのない花束贈呈シーンが印刷されて・・・
じいじ1  ・・・それから
ばあば1  その隅っこの方に青白い光があって、よく見たら・・・
じいじ1  ・・・よく見たら
ばあば1  姪のお父さんの横顔だった・・・と思う。
じいじ1  ・・・それでその写真はどうしたんだ。
ばあば1  ええ、でもそんなはずはない、きっと何かの光り加減でそう見えるだけだと思いなおして、デジカメの中の写真は全部消してしまったの。それに、印刷した紙はゴミ箱へ・・・
じいじ1  ゴミ箱って、台所の?
ばあば1  ええ。普通のネガのある写真とちがって印刷した紙だったから、思わず捨ててしまったのよ。
じいじ1  きっと、そのせいだな。
ばあば1  じいじは霊感が強いのかもしれないわね。ごめんなさい、黙って捨てたりして・・・
じいじ1  それじゃあ、今日のゴミ収集で捨ててしまったのか・・・。
ばあば1  ええ、そうね・・・姪のお父さん、ごめんなさい・・・
じいじ1  ああ、知らないとは言えすまなかったねえ。決してうらまないでくださいな。
ばあば1  姪のお兄さんの話しといい、きっとお父さんは娘の結婚式を見に来たのね。
じいじ1  そうだな。きっとそうだよ。もし、わたしだったらやっぱり死んでも見に行くと思うよ。
ばあば1  そうねえ、本当に不思議なことってあるものですねえ。お父さんは、娘さんのこと見守っていてくれますね。
じいじ1  ああ、そうだな。
ばあば1  そうだ、デジカメ壊したことまだ娘に言ってないわ・・・。
じいじ1  ・・・そっちの方が恐いなあ。ははは。
ばあば1  ふふふ。

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