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しかし、暑いですねえ。
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ああ、アイスでも食べたいなあ。
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だめですよ!じいじは糖尿病なんですから!
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わかってるよ・・・アイスは子供の頃からあこがれだったなあ。
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そうねえ、冷たくて、甘くておいしいわよねえ。
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小さい頃はぜいたく品だったなあ。棒つきのもので、1本5円、カップのもので20円くらいだったかなあ。
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よく覚えてますねえ。
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昔は冷凍庫とか無いときどうやってアイスを冷やしていたか知ってる?
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いいえ、知らないわ。
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これは、北国の田舎での話しなんだけど、アイスが溶けないように、雪で冷やしていたんだよ!
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雪って、夏は無いんじゃないの?
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そう思うだろう。木工場で木クズが山盛りに積まれていて、冬に降り積もった雪をこの木クズの中にいれておくんだ。その高さは2m以上にもなるかなあ。
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でも溶けちゃうんじゃないの?
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それが、8月頃までは溶けないであるんだよ。
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へえ〜。
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お店屋さんは、ブリキで出来たアイスのストッカーの両サイドにこの雪を入れていたんだ。
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じいじは何でもよく見て、覚えてるわねえ。
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そんな風に言われると照れるなあ。アイスでも食べるかな。
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こら!どさくさにまぎれてアイスを食べようとしたでしょう!
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ばれたか!ははは。
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