教育入院で学んだこと「糖尿病の分類」 じいじ&ばあばホームへ

糖尿病の分類

 糖尿病には、いくつかの型があります。今まではインスリン依存型糖尿病(IDDM)、非インスリン依存型糖尿病(NIDDM)というように分けられていましたが、最近もっと詳しく分類されるようになってきました。

 家族に糖尿病が多い方も糖尿病に成りやすいと言われています。素質ということですが、それよりも、小さい頃からの食生活や好きなものが似るなど、環境因子も大きいと言われています。そのような方が、肥満、運動不足、感染症、頻回の妊娠、食べ過ぎ、飲み過ぎ、ストレス、ステロイドなどの薬を使うなどの誘因をうけると、糖尿病を発症しやすいと言われています。

 最近では20代の頃、あるいは、一番痩せていた時から、何キロ太つたかが問題となっています。5キロ太ると50%の方が、10キロ太ると80%の方が糖尿病になると言われています。

 その他、生まれた時の体重は少ないが、その後横へ大きく育った人もなりやすいというデータもあります。

糖尿病の型

1.インスリン依存型糖尿病(T型糖尿病)
2.インスリン非依存型糖尿病(U型糖尿病)
3.その他の糖尿病
 (1)膵臓疾患
 (2)内分泌疾患
 (3)薬剤によるもの
 (4)異常インスリン、または、インスリン受容体異常
 (5)遺伝性疾患(膠原病・筋ジストロフィー)

インスリン依存型糖尿病(T型糖尿病)

 これは、インスリンの産生が著しく悪いため、どうしてもインスリン注射を必要とする糖尿病です。やせ型の若年者に多く、突然発症します。発症には、ウィルス感染が誘因になると言われています。
 今まで、若年型糖尿病といわれた糖尿病の多くは、ここに入ります。生涯インスリン注射を続ける必要があります。
 時に、早期に良いコントロールを行った場合、インスリン注射を止められる場合もあります。

インスリン非依存型糖尿病(U型糖尿病)

 今まで、成人型糖尿病といわれたものです。
 おもに中年以降にみられ、肥満型の人に多く、わが国の糖尿病患者のほとんどが、ここに入ります。この型の糖尿病は、初期には膵臓でのインスリン産生能力はかなり保たれているので、食事、運動療法でコントロールすることが可能です。
 しかし、高血糖や症状を改善するために、経口血糖降下剤、または、インスリン注射を使用することもあります。

このページの先頭へ    教育入院参考メニューへ    ホームへ