家族も協力しなくては! じいじ&ばあばホームへ
まず、病院へ連れて行きました。
やはり、糖尿病と診断されました。
お医者さんにはこっぴどく説教されたそうです。
何故もっと早くこなかったのか?と・・・
目は失明寸前までの状態だったそうです。
身体の異常のほとんどが、糖尿病が悪化したため患ってしまった合併症から発生していたものだということもわかりました。

今まで仕事ばかりしてきたじいじの生活が一変しました。
定期的に通院し、血糖の管理、食生活の変更、軽い運動・・・
そして、本人の生活だけではなく、家族の生活も変りました。

目や身体がいつ異変をおこすかわからないため、自動車の運転もやめてもらいました。今まで、どこに行くにしても、じいじの運転する自動車に頼っていたため、不便になったのは言うまでもありません。しかし、じいじの健康と安全が一番大事です。多少歩こうが、バスや電車を利用しようが、仕方のないことだと思いました。ましてや、今更自分で免許を取るのは、恐怖以外の何物でもありませんでした。そして、じいじの安全運転に慣れていたため、ペーパードライバーの娘の運転などは恐くて乗る気がしませんでした。

これまで食事は仕事柄不規則な時間帯でとっていました。(これもあまり良くなかったのでしょう)
まずは、規則正しい時間帯で食事を摂取することにしました。もちろん、家族も規則正しくしなくてはなりません。
次に食事自体の内容も見なおしました。
これまでは、バランスや量などをそれほど気にしていませんでしたが、塩分を控えるために薄味にし、家から砂糖という調味料は存在しなくなりました。
また、バランス良くとるには、食品の種類をたくさんとるのがいいそうで、少しずついろんな種類の食品を調理しました。
ごはんなどは計量してから一食分を決め、おかずは皿などに食べれる分だけを乗せて、それ以上食べれないように気をつけました。
一人分だけの食事を変えることは、大変なことですので、家族も同じものを食べました。
濃い味付けが好きな方には大変つらいものかもしれませんが、幸い私達は薄味になっても、素材の本来の味を感じることが出来るし、健康にも良いということで意外にすんなり受け入れることができました。

食事の調整はそれほど難しいものではなかったのですが、本人が甘いものが好きなために、それを制御させることの方が大変でした。
人間は、食べれないと思うと余計食べたくなるものです。
家で甘いものなどを置いていなくても、テレビなどで頻繁においしそうなCMを放映しています。
家族も甘いものが好きですが、本人の前で食べるのはかわいそうなことです。
家族以外でそういった事情を知らないお客さんなどがおみやげでケーキなどを持ってきてくれることもあり、本当につらそうでした。
私はダイエットの経験がありますが、やはり目の前で自分の好きなものをおいしそうに食べているのを見て、何故こんなに我慢しなくてはならないかと涙がこぼれてきたこともあります。だから余計気持ちが痛いほど伝わってきましたが、心を鬼にして我慢してもらいました。

そして、何よりも一家にふりかかってきた問題は、どうやって生活していくかということでした。今まで、じいじ一人で働いて家族を養ってくれていました。身体の悪いじいじにこれ以上仕事をさせるわけにはいきません。治療に専念してもらわなくてはなりません。そのためには、私達家族がじいじを助けてあげなくてはなりません。

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