リストラにあっても |
今の世の中、会社の業績が悪いと必ず人員整理だ、リストラだと、雇われている者にとっては心中穏やかなものではないです。 考えて見れば、会社の景気が良ければ人をたくさん雇い、景気が悪くなったからといって、従業員が多いからお金がかかるのだと人員整理やリストラをしているのは、会社にとっての都合を一方的に押しつけているように思います。 現場で働く従業員などが、作業上の改善点などを考えつき、誰かに話しをすることがあります。 現在の状況よりも、生産性や効率化ができるのではないかと話をすると、その人はいかにも最初から自分も同じことを考えていて、さらにこうすると当社側のメリットになるのではと話し、自分の上司に報告したりします。 その結果、上司からその人は大変誉められ、評価が上がります。 上司には、元々の提案者が誰なのかは知らないことが多く、やる気を出して案を出した現場の従業員は単なる作業員としか評価されることが少なくないのも事実上あります。 会社の上層部では、現場の作業者は単なる作業者と決め付け、アイデアや改善計画などを提案し、業務や会社の業績をアップしようなどと考えているとも、考える能力もないと思っています。 そんな従業員の中でも、要領良く生きていく者だけが生き残れるのでしょう。 先ほどの例のように、他の者のアイデアを利用し、上司に評価されようとするものなどです。 そんなことを知らないまたは知ろうとしない会社は、作業者として利用するだけ利用し、作業者や従業員の本当の能力を生かすことなく、簡単にリストラで解雇してしまっているのではと思います。 まじめに働き、会社のためにアイデアを出し、そのアイデアを取られ、評価されることなく、無情にもリストラの対象となってしまう、そんな深刻な問題を抱えられている方はたくさんおられることでしょう。 会社にとってリストラを行うことが、本当の意味で効率化となるためには、優れた人材を残して行かなくてはならないと思います。 しかし、実際にリストラの対象となるものは、その優れた人材だったということも考えられ、会社の将来としては、アイデア不足、優れた人材の不足、開発の行き詰まりなど、必ずしもリストラしたことが明るい未来につながるとは言えないでしょう。 そんな世の中、もしリストラの当事者となってしまったら、これから先の人生が不安でしかたがないことでしょう。 しかし、悩んでいても始まりません。 人生は一度しかありません。 次の道へ進むしかありません。 今までいた会社だけではなく、もっともっといろいろな会社や職業があります。 世の中は広いです。 今まで活かしてもらえなかった知恵や才能を引出すチャンスです。 そうはいっても現実問題があります。 家のローンもある、子供の教育費、日々の生活費などなど、お金がなくてはどうにもならないことです。 悩むのもしかたがないことです。 しかし、その会社から必要がないと宣告されたのならば、もう自分の将来のことだけを考えることです。 最後まで面倒を見てくれるのは、会社ではありません、自分自身だけです。 人それぞれ生き方はあるので、これが一番良い方法だとかは言いません。 しかし、人生決断も必要です。 これから先のことを考え、何かを身につけるのもいいでしょうし、経験やアイデア・技術を活かして自分の力で事業や商売を始めるのもいいでしょう。 会社をリストラされたばかりの時は、会社やご近所であの人は何をしているのだろう?と噂になるかもしれません。 しかし、そのようなうわさは気にすることはありません。 気にしたからといって、その人達が自分達を助けてくれるはずもありません。 それよりも前を向いて、先に進めましょう。 世の中には、会社勤めを辞め、自分達の力で地道に築き上げている方々もたくさんいらっしゃいます。 御夫婦で商売を始め、毎日生き生きと働いている方。 一般ではあまり知られていないが、世界でも有数の部品を開発し、作っている家族だけの小さな工場。 アイデアで事業を起こし、今の世の中ではなくてはならない存在となった方。 などなど。 そんな輝いている姿を見たら、リストラした会社は、何故あのようなすばらしい人材を手放してしまったのだろうと後悔するに違いありません。 そして、リストラされた会社の上層部から、「是非当社と提携してください。」などと頭をさげてくるかもしれません。 リストラされたことで掴むことができるチャンスや未来があります。 自分を必要としない会社に、無理にしがみつくことはありません。 今の世の中、会社に勤めていれば一生安泰かといえばそうではありません。 自分の道を切り開いて行った方が本当の生きる力となるでしょう。 くよくよせずに、明日に向って一歩一歩前進しましょう。 何度だって出発できます。 あきらめることはないです。 世の中は広いですよ。 |
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