作品秘話 じいじ編 第1話 じいじ&ばあばホームへ

「小さなお家を持ったやどかりさん」

これは、じいじ が一番最初に創作したお話です。

最初は、孫に喜んでもらおうと思って作ったのですが、孫にはまだまだ難しい話だったようです。

でも、このお話には当時の私の気持ちがすごくよく表れていると思います。
欠陥住宅トラブルで家を失ってしまった私達。
ヤドカリは一人一つずつ自分の家を持っています。
狭くなれば、自由に住み替えができます。
なんてうらやましいんだろう!
そう思って書いていたのですが・・・

ところが、ヤドカリには人間という恐怖があり、そのために大切な家族とバラバラになってしまい、悲しみのどん底へ・・・
そこで思いました。
私達は、家を失っても、家族がいる!
それ以上の幸せがどこにあるのだろう
そうだ、いくら一人一つずつ家を持っていても、ヤドカリはいつも家族と離れ離れになる恐怖でいっぱいなんだ、そう思うとヤドカリがとてもかわいそうに思えました。
そして簡単にヤドカリの幸せを奪ってしまう人間の身勝手さをつくづく感じました。

家よりも大切なものがあるんだ、そんな深い思い入れのあるお話しの一つなのですよ。

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