作品秘話 じいじ編 第5話 |
農作物というのは、製品化するためには、育てている途中で育ちのいいものをさらに良いものにするために、成長が悪いものなどを選別して、取除くという作業が行われていますよね。 私達人間が食べるには、良いもの、おいしいものの方がだんぜん良いと思いますが、選別され取除かれてしまった作物のことなど考えたことなどあまり無いと思います。 もし人間が育ちが悪いからといって、世の中から取り除かれたりするようなことがあったら、せっかく生まれてきた命を無駄にすることになるし、生まれてきても生きた心地がしないでしょう。 何故、こんなことをふと考えたのだろうか?と思われることでしょう。 それは、自分自身が年老いてきたこと、病気になってしまったことなど、若い頃には無かったと思われる不安な気持ちの表れではないかと思っています。 ただ、この「やせっぽちな大根」では、不安な気持ちだけではなく、希望を見出してくれる経過や、最終的には土の肥料として役立つことができたという、明るい結果に導きました。 どんなものでも生まれてきて、不要なものは無いとどこかで聞いたことがあります。 生まれてきた理由が必ずあると・・・!! 決してあきらめずに明るく進むことが大切だと思い、毎日を過ごしているじいじが作ったお話でした。(ちなみに、創作開始以来、3つめの作品です。) |
このページの先頭へ | 作品秘話トップへ | ちょっと一息へ | ホームへ |