作品秘話 じいじ編 第7話 |
もう40年以上も前のことでしょうか。 じいじの母が亡くなったときは、まだじいじは20代でした。 苦労していた母の姿ばかりが記憶に残っています。 それでもいつも母は凛としておりました。 そんな母をいつかゆっくりさせてあげたくて、じいじは若い頃から頑張って働きました。 しかし、親孝行できる前に母は逝ってしまいました。 そのことを思うと今でも胸が苦しくなります。 じいじもあの頃の母の年齢に追いついてしまいました。 じいじの姿は、すっかり若さはなくなってしまったけれど、心は時々小さな頃に戻ります。 おかあちゃんの手は大きかったなあ。 おかあちゃんの手はあったかかったなあ。 おかあちゃんの手は優しく包んでくれたなあ。 そんな小さな頃のじいじの母の思いがよみがえったときに作ったお話しです。 年をとるにつれ心は幼き日へと戻るのでしょうか? じいじには、今でも母の手のぬくもりが感じられます・・・ |
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