自転車衝突事故 じいじ&ばあばホームへ

都会のあちこちで、時々道端や駅などで、うずくまっている人や倒れている?人を見かけませんか?
その時、皆さんはどうしますか?
一度気になって、駅員さんに倒れている人がいることを伝えると、「ああ、あれは大丈夫だから」といって笑っていました。
本当に大丈夫なのでしょうか?
誰が好き好んで道端で倒れている人がいるでしょうか?
例え、酔っ払っていたとしても、普通の状態ではないことは事実です。
もしかしたら、本当に具合が悪くてうずくまっているのかもしれません。

そんな世の中ですが、こんなことがありました。

娘がまだ高校生の頃でした。

普段自転車で通学をしており、その日は学校祭の前夜祭で暗くなってからの帰宅になりました。
一緒に帰宅していた友達と別れてすぐ後のことです。
自転車でライトをつけていたのですが、急に目の前に同じく自転車に乗った人が現れたそうです。
その後は気を失っていたため、覚えていないそうですが、30分以上も娘とぶつかった相手は道端で倒れておりました。

その間、大通りだった道路では車が何台も何台も行き交っていたはずです。
そして、たまたま同じ学校の同級生がそこを通り、娘が気を失った状態でフラフラ立とうとしていたところを声をかけてくれたそうです。
その後、異変に気づいた通りすがりの1台の車が止まり、娘とぶつかった人を乗せて、救急病院へと運んでくれました。

幸い、2人とも大事には至りませんでしたが、もし、倒れている娘に声をかけてくれた同級生の方がいなかったら、そして車で運んでくれた人がいなかったら、と思うとぞっとします。

現場検証の結果では、急に飛び出してきた自転車は無灯火だったために起きたことだとわかりました。

そして現場にはグニャグニャにつぶれた娘の自転車が端に寄せられていました。
その残骸を見て初めて、大きな事故であったことを認識させられました。

後日、助けていただいた同級生の方と車で運んでくれた方にはお礼をさせていただきましたが、こういった時のお礼はしてもし尽くせないものだということを実感しました。

歳月も経ってしまいましたが、娘が何事もなかったように元気で過ごしている姿を見ていると、今でも感謝の気持ちがあふれでてくるばかりです。

「娘の命を助けてくださってありがとうございました。」

このページの先頭へ    小さなありがとうメニューへ    ホームへ