帰ってきた500円 じいじ&ばあばホームへ

よく、「貸したお金は返ってくると思うな」「お金を貸すと友達・親子関係さえ悪くなる」というようなことを聞くことがあります。

それらの言葉のように、実際、困っているから、頼まれたからとお金を貸したばかりに、かえって嫌な思いをすることが少くはないと実感している方も大勢いらっしゃるかと思います。

そんな私ももう忘れてしまっていた随分昔に貸していたお金のお話です。

私宛の1通の白い封筒が届きました。

封筒には差出人の名前も書いてありません。
不信に思いながらも、中を開けてみると、手紙と500円札が1枚入っておりました。

何のことだかよくわからなかったので、手紙を読んでみました。

すると若い頃に知りあいだった人からのものだということがわかりました。

はっきり覚えておりませんが、「随分前にお借りしたお金をお返し致します。長い間ありがとうございました。・・・・・」というような内容だったと思います。

正直言ってすっかり忘れていたし、かえってくるものだとは思っていなかったので、びっくりしたというのが本音です。

お金自体がかえってきたことよりも、長い年月私から借りていたお金のことをずっと気になさってくださったことに心を打たれました。

たかが500円と思われるかもしれませんが、当時は結構な大金でした。

きっと、苦労されたのでしょう。
ちゃんと受取りましたよ。

「義理堅いお気持ち大変感動いたしました。ご丁寧にどうもありがとうございました。」

このページの先頭へ    小さなありがとうメニューへ    ホームへ