枝豆星人 プシューマン 〜登場編 じいじ&ばあばホームへ
夜空にキラッと光るものが見える。

人々は流れ星か?と騒ぎたてている。
いや、もしかしたらあれは今うわさの枝豆星の枝豆星人ではないか?
ということはもしかすると、プシューマンかもしれない。
プシューマンなら、わたしたち働く者にとってはとても良い味方になるな!

などとあちこちから聞こえてくる。

あっ!だんだんちかづいてくるぞ!
あの明るさは大都会の明るさとと同じ位だろう!
あれ?一体どこへ消えてしまったんだ?
プシューマンだったら勇気づけられたんだけどなあ。

ある夜の酒場通りに、仕事が終って家路を急ぐ人達でごった返している中で、一人さびしく居酒屋に寄るでもなく、家路を急ぐわけでもないく、なんとなくブラブラしているお父さんがいた。

「あ〜あ、一杯飲んで行きたいところだけど、家へ帰ってからおかあちゃんにおこられるしなあ。それに小遣いもほとんど残ってないしなあ。昼代をすこしうかして、ジュースもタバコも飲まないでなんとか貯めても1ヶ月でやっと2000円だよ〜。それでもせめて月に1回くらいは飲んで帰りたいなあ。でも迷うなあ。」

その時だった。
そのお父さんの前にあらわれて話しかけてきた人が!
「何クヨクヨしてるんですか?」
お父さんはびっくりしながらも答えました。
「いやあ、せっかく貯めた2000円を一杯飲んでくか、それともまっすぐ帰るかどうか迷ってたんです。」

「それなら、一杯飲んで明日の活力にしたらいかがですか?」

「ええ・・・ところであなたは誰ですか?」

「ええ、私は働く人に少しでも楽しみを与えるために枝豆星からやってきたプシューマンです。」

「ああ、あなたプシューマン!?そういえば話には聞いたことはあるけど、本当なのですか?」

「はい、私がプシューマンです。まあ、今日は一杯飲んで行ったらどうですか?」

お父さんはプシューマンにすすめられて一杯飲んで行くことにした。
「やっと貯めた2000円だ!これが楽しみで貯めたんだしな。」
そしてビールをグイッと一口飲むと、またこれのおいしいこと!
それを見ていたプシューマンはお父さんに枝豆星から持ってきたえだまめをだした。
「さあ、どうぞ、プシュー」とお父さんの口の中にえだまめをはじき飛ばした。
「どうですか?おいしいですか?」

「おお、これはうまい!やっぱりビールには枝豆だね!」

「そうですね、わたしの星でも毎日プシューと枝豆を口の中にはじき飛ばしては、明日への活力にしてるんですよ。」

こうして、楽しいひとときを過ごして、お父さんは家へ帰っておかあさんにプシューマンに出会って食べた枝豆がおいしかった話をした。
するとおかあさんは残念そうに、「わたしも枝豆をプシューってしながら一杯ビールを飲みたかったわ。」と言いました。
やさしいお父さんは「そうだねえ、今度はおかあさんも一緒にプシューってやろうね。プシューマンその時はよろしくね!」と言いました。

プシューマンは働く人に少しでも楽しみを与えたいと願っています。
明日の活力へプシュー!

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