枝豆星人 プシューマン 第2話 |
きみちゃんのママは夕飯の仕度で忙しそう。 まず枝豆をゆでて、次に缶ビールをグイッと・・・! さわやかなのどごしに、ゆでたばかりの枝豆を次から次へと口の中へプシュッ、プシュッ・・・ そのおいしさに思わず顔の筋肉をゆるませて、にこり。 これも食事の仕度の楽しみだわ。 あ〜、でもお腹いっぱい! ポッ、ポッ、ポッ・・・ あら、もうそろそろパパが帰ってくる時間だわ。 「ただいま〜。」 定刻通りにまっすぐに家へ帰ってくるパパ。 「お帰りなさい〜。パパ夕食の仕度できてるわよ。」 「さすが、ママだな。ありがとう。早速食べようか。」 「さあ、お疲れ様。」 ママはパパに冷えた発泡酒を一缶だしてあげる。 「やあ、ママ、毎日すまないねえ。いつもお疲れの一缶つけてくれてねえ。」 「当然よ。パパはお仕事で疲れてるんですから。」 「あれ?ママ、今日は少し顔が赤いみたいだけど、大丈夫?」 「そ、そう?きっと、食事の仕度で火を使うからねえ、暑くてねえ、あ〜身体が暑いわ。」 「ママもお疲れだね。毎日食事の仕度大変だろう。これ半分飲んでね。」 「え?いいのよ、パパ。私は大丈夫だから。」 「そんなこといわずに、ちょっとだけ飲んだら?」 「そ、そう?じゃあ、一口だけいただくわ。ゴクッ。あー、おいしいわ。」 「そうだろう。やっぱり疲れがふっとぶだろう?!それにしてもビールには枝豆が合うねえ。プシュッ。」 パパはおいしそうに枝豆を口の中へ弾き飛ばしている。 「それもこれも、パパのおかげよ。」 ママは今日始めてビールを口にするかのようにふるまっている。 さっきまで、お腹いっぱいだったはずなのに、さらに枝豆を次から次へと口へ弾き飛ばしている。 「いやいや、ママが一生懸命家のことをやってくれるから、安心して働きにいけるんだよ。あ〜、それにしてもうまいなあ。プシュッ。」 「ありがとう、パパ。ビールと枝豆の組み合わせは最高ね。このおかげで明日が頑張れるって感じね。」 「そうだねえ、ママはパパにとっては今うわさの枝豆星人のプシューマンと同じだなあ。」 「あら、そう?ママはパパのヒーローなのかしら?!うれしいわ。フフフ」 「ハハハ」 そんな様子をずっと見ていた枝豆星人、プシューマンはそっとこの家を立ち去った。 「あのお父さん、お疲れのようだったから枝豆星の枝豆でもと思ったけど、あのビール好きのママがいる限り大丈夫だね。それにしても、やはり枝豆は明日への活力になっているようだね。よかった、よかった。」 プシューマンは働く人に少しでも楽しみを与えたいと願っています。 明日の活力へプシュー! |
このページの先頭へ | まんが風メニューへ | 童話メニューへ | ホームへ |