実際あったお話 じいじ&ばあばホームへ

昔からその土地に住んでいれば、気にならなかったかもしれませんが、別の地域から引越ししてきた者にとってはびっくりするようなことがたくさんありました。

引越しをする前

もともと購入した物件は、業者が庭に木などを植えて引渡ししてくれるというお話でした。

ところが、ある事情で急遽植えるはずの木の本数が半分以上減らされました。
ある事情とは、裏の家の人が光が入らなくなるから木を植えないでくれと作業している業者にどなり込んできたそうです。

この物件を初めて見た時には、その裏の家の人と接する土地には、大きな倉庫のようなものが建っていました。
そこを取り壊し、庭にしてもらったため、今まで暗かった家の中が急に明るくなったのでしょう。

気持ちはわかります。しかし、田舎で庭で木や植物、野菜を植えて暮らそうと考えていた者にしてみれば、いきなりその気持ちを砕かれたという思いです。

そして、入居前から近隣の人との人間関係に不安を感じたものです。

入居してから

まず、引越しをして役所等で転入手続きをしていた時のことです。

どこに行っても、何故ここに来たのか?ここに来てもみんな閉鎖的だからなじめない、と言われました。

また、若者が来るなら歓迎するが、年寄りがくるのは迷惑だとまで言われたこともあります。

老後に田舎暮らしを夢見ている人には、厳しい現実です。

次に、新聞や水道等普段利用するものの開始手続きをしました。

新聞店は1店舗しかなく、どの新聞を読もうかなどと選ぶ余地はありませんでした。
全国紙等も手配をすれば届けてくれるらしいのですが、何日か遅れでくるそうです。

そして、田舎暮らしはお金がかからないと思っていたら大間違いでした。

水道などは、地方で行っているため、人口の少ない地域ではかえって1世帯あたりの負担が大きくなります。

また、ガスは都市ガスは開通していないため割高なプロパンガスを使用することになります。

野菜や果物などは新鮮で安いものが手に入ると思っていたら、それも間違いでした。

流通経路が少ないため、品種類も少なく、価格も割高です。
また、人口も少ないため回転率が悪く、必ずしも新鮮とは限りません。
時折早朝に自宅まで売りに来る野菜も一束500円、1000円などで、決して安いとは思えません。

そして、その米や野菜などは年1〜2回、ヘリコプターによる農薬散布が行われていることを知りました。

農薬散布がある前日までには、回覧等で農薬散布があるので、外に出ないで下さい、洗濯物は干さないでください、等注意事項だらけです。そのような危険なものを口に入る野菜等に振りかけているのかと思うと、ぞっとします。

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