欠陥住宅トラブル |
実は、2年ほど前に老後を過ごすために中古住宅を購入しました。 そこで起きた出来事です。 どのような欠陥があったかはこれから連載いたしますが、今思えば売主の態度が最初からあやしかったように思います。 先日、テレビで申告漏れ所得の隠し場所を国税局が捜査する番組を拝見しました。 証拠となるものを隠しているヒントとなることとして ・壁に不自然に紙やカレンダー等が貼ってある ・やたらに案内したがる(隠し場所から遠いところ) ・座っている場所を動かない(その下に隠してある) 実際、私が今回家を見に行った時の売主の態度と重なるものがあります。 ・壁に不自然な紙が貼ってあった(大きな穴が空いていた) ・やたら2階へ案内した(2階は増築部分で新しかった) ・座っている場所を動かない(その下がへこんでいた) ・芳香剤をあちこちに置いてあった(カビのにおいを消すため) ・家の横に大きな車を止め、家周りを見れないようにした(壁が曲がっていた) ・などなど・・・ 売主があまりに愛想が良かったため、すっかり騙されてしまった・・・ 長年いろいろと見て回ったが、年をとってすっかり気も弱くなってしまったのでしょうか? みなさんもこのような物件をつかまされないように慎重に確認してくださいね。 次回からは、具体的なお話を何回かに分けてお話します。
欠陥部分 ・家が傾いていた ・基礎がほとんど無い状態だった ・廃材が床下に隠されていた ・通風孔がほとんど無い ・2階部分は増築のため、1階からの通し柱が無い ・カビと白蟻に基礎、柱が侵食されていた 物件全体図でご覧のとおり、通気性が悪い構造となっているため、カビや白蟻の被害が広まったと見られます。 また、土台が通常より低くなっていたことも原因とのことです。 内部状況図は、畳の入れ方を横から見たものです。 家が傾いていることを前提に、厚みの違う畳を入れていたことが後で判明しました。 断面図は1階部分です。 信じられないことに、床下に廃材が山のように隠されていたところが2箇所もありました。 また、柱の色を変えている箇所については、木が腐食しており、触っただけでボロボロと崩れてしまうようなひどい状態でした。 さらにひどいことには、塀を壁や柱がわりにしていたということです。その塀はブロックを積み重ねただけのものです。 補修状況図は、自分たちで何とかしようとコンクリートで固めたり、傾きを調整するためにジャッキを入れた状況です。 基礎部分がここまで腐食していれば、新しく立て直すか、床下を全面コンクリートで固めて、壁を外から補強するという形をとるしかないと専門家にも言われました。 基礎や土台の部分は家の中で最も重要な部分です。 大きな地震や台風がくれば、倒壊してしまうかもしれません。 家を見る時は、そういった一番大事な部分を直接見ることがなかなかできません。 また、そういった見えない部分だからこそ手抜きをする悪徳業者も少なくはないのです。 現場を見に来てくださった建築士の方々は口を揃えて、こんなひどいのははじめて見たとおっしゃいます。 最初外観や家の内部を見ただけの時は、みなさんきれいな家だと思ったそうです。 ところが、見た目はきれいでも内側はボロボロだったのです。 この欠陥住宅については、たくさん勉強することがありました。 少しずつですが、引き続きお話したいと思いますので、ご参考にしていただければと思います。 |
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