土地売買トラブル じいじ&ばあばホームへ

     土地登記について
     使えない土地
     古家付き土地

土地登記について


土地付き建物の売買契約、代金の支払が済み、あとは登記をするだけの状態でした。

ところが、約束の登記日には登記ができませんでした。
何故ならば、売主が売買契約をしたはずの土地を抵当権にいれてお金を借りてしまったからです。

売主を追及すると、「必ず○月○日に登記するのでもう少し待ってくれ」と懇願してきました。売主を信用しようと思ったが、期日がくるたびに何回も同じことを言うだけでした。

結局、十数年にも及び争いましたが、売主は借金を返すこともできず、財産も無かったため、何もこちらに弁償することができずに現在に至っております。

買主は登記ができなかったため、土地もお金も全て失ってしまいました。

これは何十年も前の出来事です。

今では、こういったトラブルがおきないようなシステムになっていると思いますが、十分注意をしていた方があとで泣かなくてすむかもしれません。

※不動産登記謄本を事前にとって確認した際には問題なくても、登記日直前に抵当にいれられてしまうという可能性は否定できません。

使えない土地


数十年前更地を購入しました。

バブル時代は、色々な不動産業者より次のような話しを次々と持ちかけられました。

 ・草刈しますよ
 ・測量しますよ
 ・売却してあげますよ

直接電話がかかってきたり、ハガキや手紙できたり・・・
当時は、この土地に家を建てようと思っていましたので、そういったお話は一切お断りしました。また、こういった話しの中には悪徳な業者もいるようですので、注意した方が良さそうです。

ある時期、実際に家を建てようと思い遠方だったため手紙で役所に問合せてみたところ、この土地には家を建てることができないという回答が返ってきました。

何故建てられないか?の理由です。
 ・道路が無い

???と契約当時の資料を取出してみると、土地の前面が道路で角地であるように記載されていました。
しかしながら、役所にそう言われてしまえば家など建てることができないため、そのままにして年月が過ぎました。

そしてつい1年程前、この土地を販売した不動産業者より手紙が届きました。
この分譲販売した土地一帯を開発するので説明会を開催するとのこと・・・

私はやっとこの土地も活用できるのかと思い、喜んでその説明会に出向きました。

ところが、説明会で判明したのは、実はこの土地一帯の道路と思われていた部分は全てこの販売した不動産業者の所有であるということでした。

この説明会の主旨は、この土地をどうしても活かして使用したいと持ちかけた持ち主がおり、それを受け、不動産業者が市へ道路を寄附し、水道を引き、整備をすることで生活できるようにしたいという計画を立てているということだそうです。

そこまでは良いのですが、その整備費用を全て業者が持つのかと思っていたら、水道を整備するために道路からの距離を計算し、各個人が負担するという話しです。

金額は百何十万円・・・!?

私と同じように、この地区を購入した人が数十人おります。
中にはだまされたと怒っている人が出てきました。私もその1人です。

考えてみても、「土地を購入し家を建てようと思ったら実は道路は業者名義であり家を建てることはできないし、今度は整備するから百何十万円出してくれるよう協力してほしい。」と言われても、もう土地が販売されてから30年以上も経過しており、購入者のほとんどは高齢者です。

業者側ももし同意できない人は、業者が土地を買い取ると申し出ています。二束三文で。
また、業者の言い分としては、整備することにより土地の価値が上がるというのが売り文句です。

既に30年以上も経過している取引のため今更法律など通用しないでしょう。

今年中には、この整備計画がどうなるか結果が出ます。
また、状況が変動しましたら随時報告いたします。

こんなケースもあるかもしれないので、土地を購入する場合も、

その土地の広さ
周りの雰囲気
土壌の質

だけではなく、そこに面している土地や道路の所有権が

個人のものなのか?
国のものなのか?
業者のものなのか?

まで確認することも必要と実感いたしました。
これからご購入をお考えの方はじっくり調査をし、ご検討されたうえで決められた方が良いかと思います。

古家付き土地


よく古家付土地と見かけることがあると思います。

こういった土地を買う場合、この古家をリフォームすれば大丈夫と思えるようなものであれば問題はないと思います。
しかし、不安が残る場合は、この上物(家)を解体してこの土地へ新しく家を建てたいと考えると思います。
このような建物がついている土地を購入する前に、買主は売主に、「このような古家では再利用するには無理なので、解体して更地にして売ってくれないか?」と相談をしてみます。
必ず買主が買うことが保証されていれば、売主側は古家を解体して土地を売ることもあると思われます。
又、買主が買主側で解体するから解体費用を売主側より値引きしてもらうよう掛け合うこともできると思われます。

考えて見たら、初めから売主が更地にして売ればいいのではないか?などと思われます。
一度建物を解体して更地にして、すぐ建物を建てるならば、問題はないのですが、解体して更地にしても、もし売れなければ固定資産税が数倍かかることになるのです。
恐らく、解体しないで売りに出している売主は、家が建っているのと、家がないのとでは、税が数倍違うためであると思われます。
売主からすると、解体したけど土地は売れない場合、ただただ税金がかかってしまうものとなってしまうのです。
こういった土地を維持していく為に、よく更地を駐車場などにしているのを見かけます。
これも、税を支払うための工夫だと思われます。

買う側は、解体し終わった土地ならばその地元の役所に行き、都市計画とかいろいろ調べることも大切です。
この前の道路は誰のものか?現在この土地に固定資産税はいくらかかっているのか?などを自分の目で確かめることが必要です。

知らないままことを進めて行くと、後で、なんでこんなに税金が高いんだ!と思っても、とりかえしがつきません。

このページの先頭へ    不動産トラブルメニューへ    ホームへ