ゆうちゃんのリュック |
三才のゆうちゃんは、小さいリュックをしょってうれしそうです! 「あのね、ゆうちゃんね、あと三つネンネしたら、どうぶつえんに行くのよ」 とお友達にウキウキ気分で話しています。 そんなゆうちゃんを見てママは言いました。 「ゆうちゃん、どうぶつえん楽しみだねえ。リュックにはおいしいおやつでも入ってるのかなあ?」 するとゆうちゃんは言いました。 「ちがうよ、おやつは入ってないよ。」 ママは不思議そうに聞きました。 「えっ?じゃあリュックには何が入ってるの?」 ゆうちゃんは、うれしそうに言いました。 「あのね、いろんなものがいっぱい入ってるよ」 ママは興味津々で聞きました。 「あら、そんなにいっぱい何が入ってるのかママに教えてくれる?」 ゆうちゃんは小さな声で話しはじめました。 「いいよ、ママにちょっとだけ教えてあげる。あのね、大きくなったらねえ、新幹線の運転手になるの。おおっきなバスの運転手もいいかな。だってね、パパとママをいろんなところへ連れて行ってあげられるもん!それからね、お魚屋さんとパン屋さんにもなるの。だってね、パパとママにピョンピョンはねるおいしいお魚とかね、焼きたてのホワンホワンのパンを食べさせてあげたいの!」 「そうなの。ゆうちゃんありがとう。リュックの中はゆうちゃんの夢が入ってるのね」 「うん、でも内緒だよ!ゆうちゃんが大きくなったら見せてあげるからね」 「ふふふ、わかったわ。内緒ね」 「うん!楽しみにしててね!」 ゆうちゃんは、今日もリュックに夢をつめこんでいます。 ゆうちゃんのリュックは夢でいっぱい! |
このページの先頭へ | 親子家族メニューへ | 童話メニューへ | ホームへ |