ママは電波、パパはアンテナ |
最近よく見かけると思うけど、ぼくは衛星放送などを受信するフライパン型のアンテナだよ。 ぼくは電波をうまく受信するために、いろいろと調整をとって、家の中のテレビにきれいに映し出しているんだよ。 映りがいまひとつならもう少し向きを変えてみるか。 音が悪いならこっちにしてみよう。 あれっ? 家の中でもぼくと同じようなやりとりをしているみたいだ。 ママが何よ!とパパにフライパンを投げている。 その先にいるパパは身の安全を保つためにフライパンを片手にあっちこっちへ向きを変えてみる。 何よ!とママが何か投げると、パパは色々と向きを変えて様子を見ている。 ママは何か投げるたびにパパに涙目でママの気持ちをわかってと伝えている。 パパはフライパンでかわしながら、ママの気持ちをわかろうと必死だ。 ママは電波でパパはアンテナ? 電波とアンテナはうまくかみ合わないとなかなかうまくいかないよ。 何度も何度も電波をうまくキャッチするのに努力すれば、うまく調整がとれるし、まあこれでいいかとあきらめてしまえばこれ以上は良くならないんだ。 あせって調整してもうまくいかないこともあるから、少し様子を見てから調整してみてうまくいくこともある。 一段落したと平穏無事な日々。 けど、また忘れた頃に電波の調子が悪くなるんだ。 そのときもやっぱりアンテナの向きを変えて調整する努力をする。 これで大丈夫ってことはないんだ。 そしてその繰り返し・・・ 電波とアンテナ、ママとパパは似ているかな? どっちも2ツないと機能が果せない大事なものだね。 アンテナのぼくは今日もしっかり電波をキャッチしてうまく調整するよう頑張っているよ。 そして今日も、パパもママの心をキャッチするように頑張っているみたい。 そうだよね、キャッチすればうまくいくんだよね。 |
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