フンコロガシのゴン吉 |
よいしょ!よいしょ!よいしょ! もうひと押しだ!! いい汗が出て気持ちいいね! アッ、言い忘れてたけど、僕はフンコロガシのゴン吉っていうんだ。 これが僕の仕事だよ。 みんな嫌がるけど、僕はこの仕事に誇りを持っているよ。 それに仕事するのが楽しいし、一生懸命頑張ってるよ。 けっこう重労働だけど、汗を流しながらする仕事ってとっても気持ちがいいし、すがすがしい気持ちになるよ。 さあ、もうひと頑張りするか! よいしょ!よいしょ!・・・ あれ? 急に動かなくなったぞ。 やけに重いな。 よーいしょっと・・・ あれ、やっぱり変だぞ。 ちょっと前をみてこよう。 なんだよ!!すっごい大きな石があるよ!! これじゃあ動くわけないよ。 しかたない、別の方から押してみるとしよう。 よいしょ!よいしょ! おお!!うまくいった。 よし!このまま続けよう。 よいしょ!よい・・・ あれ?今度は急に軽くなったぞ! あれ?あれ?あれ〜 すごい勢いで急に転がりはじめたよ。 大変だ!大変だ! 坂道になっていたよ。 危ないよ、危ないよ! 下に誰かいたらぶつかるよ! あれ? 今度は何だよ!! これは大変だ!大きな穴の中にはまってしまったよ・・・ どうしよう・・・ これじゃあ僕の手には負えないよ〜 どうしよう、困った、困った・・・ あれ、アリさんだ! アリさん手伝ってくれないか?この大きな穴の中に荷物を落っことしてしまったよ。 それは困ったね。とアリさんは言った。 私も忙しいけど、フンコロガシさんも困っていることだし、ちょっと手伝って見るか。 ヨイショ!ヨイショ・・・ これは大変だよ、フンコロガシさん ちょっとやそっとじゃ、穴から出すことはできそうもないよ。 どうしようか。 あっ、ムカデさんが来た。 なんだ、なんだ、大きな声が聞こえてくるから、何事かと思って見に来たんだよ。 この様子じゃかなり困っているようだね。 じゃあ私も手伝うよ。 助かるよ、ムカデさん ムカデさんがきたからには、もう安心だね。だってムカデさんはブルドーザーみたいだから百人力だ!! ムカデさん、アリさん、前からひっぱってください。僕は後ろから押すから、お願いします! それじゃあ始めるよ!いちにのさん、よいしょ!よいしょ!よいしょ!・・・ おお〜!動いているぞ!もうすぐだ! よいしょ!よいしょ!・・・ あと少しなんだけど・・・ 思ったより深い穴のようだ。ムカデさんがいても大変なんだ・・・困った、どうしよう。 おお〜い!! アッ、村の仲間達がいっぱい手伝いにきてくれたよ! これだけたくさんいればもう大丈夫だよ。 よいしょ!よいしょ!・・・ うわ〜!すごい動いた!!動いた! あっという間に穴から荷物を出すことができたよ。 みんなが力を合わせるとこんなにも大きな力がでるんだ!! すごいね。 みんなどうもありがとう。 これからは気をつけて作業するよ。 ゴン吉はみんなの力で、また仕事ができることに心から感謝するのでした。 |
このページの先頭へ | 動物昆虫メニューへ | 童話メニューへ | ホームへ |