命びろいしたよ! |
私たち、仲良しのアリです。ユーちゃんとマーちゃんです。 「マーちゃん、遊びましょう!」 「うん、遊びましょう。」 「何して遊ぶ?」 「かくれんぼ、しよう!」 「うん!」 「ジャンケンショイ!!」 「マーちゃんの負け。」 「ユーちゃん、隠れるからね。」 「えぇと、どこに、隠れようかな?」 あちこち探していたら、何か大きい屋根つきの、ドームみたいなものがありました。 「マーちゃんに、教えてあげよう。」 「マーちゃん、マーちゃん、ちょっと来て!」 「ユーちゃん、みっけ!!」 「それどころじゃないよ!」 「あっちに、大きいドームがあるよ!!」 「あれ、あれ、あれだよう!!」 「うわぁ!これはすごい!!」 このドームの中をのぞくと、本当に大きなこと、大きなこと。 これは、ペットボトルです。 中に入って、あっち、こっち、見ていると、人間が来たようです。 「マーちゃん、早く外にでよう!」 「人間がきたよ!」 ユーちゃんがいち早く、外に出た途端、ペットボトルを湖になげられた。 中にいた、マーちゃんは、たまったものではない。 目がまわる、目がまわる。 「助けて!!」 とうとう、ペットボトルから出る事が出来なかった。 ユーちゃんは、皆に、マーちゃんの事の一大事を知らせ、皆が集まったが、助ける事ができなかった。 マーちゃんは、どうしているんだろうと、毎日心配で、夜も寝ずに待ち続けた。 それから、一週間、夜になって風が強くなり、ペットボトルが岸に流れ着いた。 マーちゃんは、よろよろと歩き、外に出る事が出来ました。 家に着いたら、戸締りがしていない。 「あぁ、大変なことになって、皆心配していたんだね。」と思い、家の中に入ったら、「マーちゃん、無事で帰ってくれ!」と皆泣いていた。 そこへ、マーちゃんが、入っていくと、皆、目を赤くして「マーちゃん!!」 「本当かい!夢のようだ!」と驚いていて、もう一度良く見て「ずいぶん、やせたね。」 「よく帰れたね。」と皆が大喜びだった。 本当に心配かけて申し訳ないと、心より思った。無事、帰れたことを皆が喜んでいて 本当にうれしく思った。 今度から気をつけるからね。 ごめんね。 |
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