声って不思議 じいじ&ばあばホームへ
声って、いろいろな形があるんだね。
四角もあれば、三角、丸い形、刃物みたいにとがっているときもある。
その状況や、声を発する人の気分によって、形を変えて相手にぶつかっていく。

言葉じゃなくても、声だけで相手の心をかき乱すことだって出来る。
楽しさ、喜び、悲しみ、恐怖心なども声一つで表現できる。

目には見えないが、その声が大変危険な状態にある場合もある。
あかちゃんだってわかっている。
真綿にくるまったような声をするとあかちゃんは安心する。
また嫌な声を出すと恐くて泣き出す。

声ひとつで相手の態度や目つきを変えることもある。
声って相手には直接言ってはいないけど、傷つけたり、けがをさせることもあるからだ。

声の飛び方で一瞬まわりの雰囲気が暗くなることもある。
声って重い意味があるんだな。

声はブロックにあたってくだける波のように、障害物にあたり、いろんな形になってあちこちへとんでゆく。
かどがある声にあたったら大変だ。
身をふせないと自分を守ることができないかもしれない。
ねんねこ子守唄で赤ちゃんをあやすようなやわらかい声だったらまわりもフワッとして安心するだろう。

声の形は自分でいかようにも変えることができる。
すごい道具かもしれない。
相手に何かを伝えようとして形を変えて声を出す。

今、自分の声はどんな形で相手に飛んでいったんだろう。
言葉はなくても、相手には何かが伝わるだろう。
それが丸い形だったのか、尖った形だったのかは、本当は出した人がよくわかってるはず。
でも、声の形は見えない。
だから、尖った形で相手を傷つけてもたいしたことと思わない。
もし、声の形が見えたなら、自分で「ああ、今私はこんな形の声を出したんだ。」とわかるだろう。
自分の出した尖った形の声が、結局は自分にもどってきて痛い思いをすることだってある。

今日もあちこちで目に見えないいろんな形の声がとびかっている。
安心できる形の声ばかりだといいのに。

声って目に見えないのに不思議だね。

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